突然マカオの話題になりました。というのも明日家族とフカひれを食べにわざわざマカオに行くのと(香港より安いのか?)、マカオ法人設立を手伝っているからです。
マカオはちょうど去年2009年12月20日に中国返還10周年を迎え、行政長官も新しい人になりました。でこの返還後10年で何が変わったかというと、一番変わったのは経済が飛躍的に発展したことですね。10年前と今を比べると建物からして全く違います。

マカオは中国返還前までは4年連続で経済がマイナス成長でしたが、復帰後2000年から2008年のGDP成長率は年平均4%。財政収支は9年連続で黒字。財政黒字高は約130億パタカから1000億パタカと約8倍増加。観光客も2倍余り。失業率はピーク時の6.8%から3%にまで低下。すごいですね。

一方、意外なのがレッセフリーである香港と違って国が福祉や社会保障を整備していることです。
例えば、最低生活維持費があり返還前の1,300パタカから2倍の2640パタカとして設定。
マカオには年金もあり、5000パタカ。1人当たり1万パタカの積立金を支給。
2010年には33億パタカを投じ二重式社会保障制度を実施することを計画。条件を満たす口座に1万パタカを支給。さらに15年間の無料教育制度など。

香港は完全に近い自由経済で、自己責任主義、次は普通選挙が実施されるかどうかが一つの焦点です。マカオは社会福祉が中国の中では進んでいます。中国政府はこのようにして小さな都市で実験してから施策を決めていくのでしょうね。マカオや香港で実施されていることがそのうち中国本土の各都市でも行われるのかもしれません。

中国全土にある大・中都市がすべて香港やマカオ並みになるとしたらその経済規模は計り知れませんね。やはり今後の投資は中国中心にまわっていくでしょう。
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